板厚0.03mm!指先サイズの極薄箔レーザー切断への挑戦

| 素材 | SUS304 |
|---|---|
| 単価 | 1000円 |
| サイズ | 8X19 |
| 厚み | 0.03 |
| 枚数・個数 | 60枚 |
| 所要時間 | 48時間 |
ポイント
近隣の大手企業様(従業員1,000名規模)より、「爪先ほどの大きさの極薄金属箔をレーザーで切り出したい」というご相談をいただき、超極薄板の切断加工に対応いたしました。
加工案件の概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 加工内容 | 超極薄板 レーザー切断加工 |
| 板厚 | 0.03 mm(30μm) |
| 製品サイズ | 爪サイズ(約10〜15mm角) |
| ご依頼主 | 近隣企業様(従業員1,000名規模) |
| 加工条件 | 極薄材仕様(歪み・バリ免責ご了承の上での対応) |
極薄加工における技術的ハードル
板厚0.03mm(30ミクロン)は、一般的なアルミホイルの2〜3倍程度、食品用ラップフィルム並みの薄さです。弊社が手掛ける板厚ラインナップの中でも極めて薄い部類に入り、加工には独特の難しさがあります。
1. 熱影響による母材の収縮・波打ち
熱容量がごくわずかなため、わずかな入熱でも母材が溶落したり、切断輪郭の周囲が波打つように歪んでしまいます。
2. アシストガス圧によるバタつき
極薄シートは風圧に耐えられず、少しのガス圧で浮き上がり、焦点距離がズレたりワークが吹き飛ぶリスクがあります。
3. ワークの保持と極小ハンドリング
爪サイズという小ささも相まって、切断中から切断後の回収に至るまで細心のハンドリングが求められます。
事前のお約束と技術的アプローチ
弊社では、物理的限界に近い板厚0.09mm以下の極薄加工において、バリおよび歪みについてはノークレーム(免責)をご了解いただいた上でのお引き受けを基本方針としております。
今回もお客様とその条件をしっかりとすり合わせ、事前の合意・ご理解をいただいた上で、持てる加工技術を結集して挑戦いたしました。
- 熱影響を最小化する発振条件の追求
パルス周波数やピーク出力、切断速度をシビアに煮詰め、母材を焦がさず熱歪みを極力抑える切断パラメータを設定。
- 専用ジグ・アシストガス圧の最適化
極薄材が風圧で暴れないよう、抑え治具とガス流量のバランスを最適化し、安定した焦点位置をキープ。
- 爪サイズでもダレを出さない緻密な輪郭制御
極小パーツでもコーナーの溶け落ちを防ぎ、微細形状をきれいに残すアプローチを行いました。
仕上がりとお客様の評価
事前の条件すり合わせをしっかりと行っていたこともあり、完成品をお納めした際には「この薄さと小ささで、ここまで綺麗に形状が出ているなら十分使える」と大変ご満足いただくことができました。
自社で対応できる限界や前提条件を率直にお伝えした上で、技術的に可能な限り高精度な仕上がりを目指す——。近隣のお客様との距離の近さを活かし、密なコミュニケーションでご期待に応えることができた好事例となりました。
極薄材・試作案件のご相談について
「規格外の極薄板を試作してみたい」「他社で断られた薄板がある」といった場合でも、用途や許容範囲(歪み・バリ等の免責条件を含む)を事前にご相談・合意いただいた上で、最適な加工方法をご提案いたします。まずはお気軽にお問い合わせください。







