0.07mmという「超微細」な板厚への挑戦と、常識に縛られない材料調達

ポイント
製造現場において、「シムプレート」は機械のわずかな隙間を調整する、いわば「縁の下の力持ち」です。
しかし、その厚みの選定一つで、調達の難易度は劇的に変わります。
今回は、市場でも珍しい板厚0.07mmのシムプレート製作における、弊社の独自の取り組みをご紹介します。
「7」のつく板厚は、実は希少な存在
一般的に、鋼板やシムの在庫として流通しやすいのは「0.05mm」「0.1mm」といったキリの良い数字です。
「7」が含まれる板厚(7mm、0.7mm、0.07mmなど)は、探せば市場にあるものの、
常時在庫を抱えているレーザー切断業社は決して多くありません。
弊社では、日頃から幅広いニーズに応えるため、以下の体制を整えています。
- 7mm: 少量在庫あり
- 0.7mm: 小板定尺の在庫あり
- 0.07mm: 今回、見積依頼をいただいた段階では在庫僅少
見積り段階での「先行発注」がもたらすスピード感
通常、材料の発注は「受注確定後」に行うのが業界の常識です。しかし、弊社の方針は少し異なります。
特殊な鋼種や板厚の場合、たとえ見積り段階であっても、その時点で材料を発注することがあります。
今回も、0.07mmという特殊な板厚に対して、見積り回答とほぼ同時に材料を手配しました。
一見するとリスクがあるように思えますが、これには明確な2つのメリットがあります。
1. 圧倒的な短納期対応
受注後に発注していては間に合わない納期でも、材料が手元に届き始めている(あるいは確保できている)ため、即座に加工へ着手できます。
特に薄板のシムプレートは、組み立てや据付作業時の最終調整に使います。
こうした調整作業は組み立ての最終段階で発覚することが多いため、必然的に「今すぐ欲しい」という超短納期の案件が集中します。
2. 在庫ラインナップの拡充
たとえ今回の受注が流れたとしても、その材料は弊社の「特殊在庫」として蓄積されます。「あそこなら珍しい厚みも持っている」という信頼に繋がります。
リスク管理と判断のバランス
もちろん、どんな材料でも見積り時に発注するわけではありません。
> 板厚による判断の使い分け
> * 0.07mm(薄板): 購入金額が数千円単位で済むため、在庫リスクよりも「納期短縮」のメリットが上回ります。
> * 7mm(厚板): 定尺で購入すると数万円の出費となるため、慎重な判断が必要です。
このように、コストと需要のバランスを冷静に見極めながら、「お客様の困りごと(短納期)」を解決するための最適解を常に選択しています。
最後に
今回の案件も、この事前の材料発注が功を奏し、お客様のタイトなスケジュールに無事間に合わせることができました。
「どこを探しても在庫がない」「この納期では無理だと言われた」
そんな特殊な板厚・仕様のシムプレートこそ、弊社の機動力の見せ所です。ぜひ一度ご相談ください。







